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- データでみる日本の森の実態
日本は国土の約2/3が森林に覆われた、世界でも有数の森林国です。日本の森林面積は2,500万haあり、これは本州(2,310万ha)よりも広い面積となります。
また、その中でも資源として活用できる森林資源蓄積量は、35年前に比べて倍増する勢いで増えていることが、右のグラフから分かります。
- 製材工場から出される端材や木くず、家や建物を取り壊した際に発生する建築発生木材は9割以上が活用されています。しかし、森を整備するために伐採した木々(間伐材等)は、収集・運搬にコストがかかることから、ほとんど利用が進んでいません。
- 島根県は面積の78%が森林であり、全国でも4位となる数字です。
日本全体でみた時の「森林の増加」「木質バイオマスの未利用」という傾向が
島根県では、より顕著に現れると言えます。
- 島根県のスギ・ヒノキのうち、伐採が可能な41年生以上(主伐期)の割合は、平成28年では69%です。しかし、グラフの数字がこのまま推移すると、間伐期の木も主伐期へ移行します。5年後には主伐期の木が80%にまでのぼり、利用可能な資源が大幅に増加していくことが予想できます。
- 愛媛県はヒノキの生産量が21万㎥/H28を超える日本1、2位の産出県で、媛スギ・媛ヒノキとブランド化を推し進めています。
未利用な木質バイオマスが眠っているかもしれません。
- 愛媛県は林業振興プランを積極的に打ち出しており、森林整備は目標間伐対応面積を9,500haと掲げて取り組んでいます。
グラフからも、多くの樹林が間伐期・ 主伐期を迎えていることがわかり、適切な間伐・保育等の管理が必要であると予想できます。
- 日本国内、その中でも島根県・愛媛県には豊富な森林資源があり、今後も増加していく傾向にあります。
しかし、現在それらが十分に活用できているとは言えません。
木質バイオマス発電はそうした資源をうまく利用していく、大きな可能性を持った技術なのです。